2016/09/29 21:48

どこでも見かけるエナメル。

当店実店舗に御来店頂いた御客様の大半が、やはりエナメルはビニールだと思われていました。
ところが、本来のエナメルは革なのです。
使用される革は、牛革、ヤギ革、豚革など各種あり、古くは高級靴に多く使用されていました。
エナメル革は伸びにくく加工が難しい為に加工しやすい合皮であるビニール素材が生まれたものと思われます。
しかし、合皮の大半は薄く目の荒い繊維にビニールや樹脂をコーティングしたもので有る為、しばらく使用すると罅割れや捲れが発生します。
対して、本物のエナメル革は繊維密度が細かく密着率が高いので、皺が出る事は有っても簡単には剥がれません。
(当店でも極限まで薄く加工した経験がありますが、最後まで剥がれる事は有りませんでした。)
加工のしやすい合皮の出現により国内でエナメル革を製造しているタンナーさんの多くが廃業に追い込まれたとの話も耳にします。
特に当店が使用するメタリック系のエナメル革は、当店の知る限り和歌山に在るタンナーさんのみで、その価格も革好きの方がよく御存じの栃木レザーのサドルと変わらない高価格です。
当店の名前を見て頂くと御分かり頂ける様に、当店ではレザーを使った物作りをしています。
表生地、内装生地にも合皮(偽革)は一切使用しておりません。

写真で御分かり頂ける様に、当店は合皮では無い本物のエナメルレザー製品をお届け致します。